書評15『老人は荒野をめざす』嵐山光三郎著/『仙人の桃』南伸坊著
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年11月10・17日号掲載) 嵐山光三郎著『老人は荒野をめざす』(ちくま文庫)。著者の荒野への旅は芭蕉の「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」から始まり「芭蕉の思い出は荒野をめざし...
「サンデー毎日」の書評エッセイ「遠回りの読書」から
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年11月10・17日号掲載) 嵐山光三郎著『老人は荒野をめざす』(ちくま文庫)。著者の荒野への旅は芭蕉の「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」から始まり「芭蕉の思い出は荒野をめざし...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年9月15日号掲載) 漫画家つげ義春がまた光を放っているようだ。先年、フランスで国際的な漫画賞を受賞したという。 昭和の時代、演劇に懸けていた若い私は新宿駅のプラットフォーム...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年7月21・28日号掲載) 織田作之助著『放浪・雪の夜 織田作之助傑作集』(新潮文庫)が刊行された。学生の頃、やはり、まず読んだのは無頼派と言われる太宰治、坂口安吾、織田作之...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年6月2日号掲載) 今年の冬は寒い日が多く、厳しかったように思う。 その間、ウチの猫君はずっと、リビングのホットカーペットの上にいた。思い切り身体を伸ばし、背中、お腹をゴロン...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年4月7日号掲載) 〈あたしがソコ・シャネル。こっちのおばさんがフラワーひとみ、このおじさんがチャーリー片西。〉〈よろしくね〉昭和の頃……。 釧路の幣舞橋(ぬさまいばし)を渡...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年2月18・25日号掲載) 演劇、映画と共に俳優としてのウイングをテレビドラマにも広げていたが、いつかはこの人の書かれた脚本作品に行き当たりたいと思っていた。昨年亡くなられた...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2023年12月24日号掲載) 季節の変わり目、ある日、いきなり39度の発熱、とんでもなく苦しくこれはもしかしてと、翌朝直ぐに発熱外来を予約して病院に駆け込んだ。パーティションに区切...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2023年11月5日号掲載) 昨年末、彼の配信されたピアノ・ソロ、その最後の演奏を観た。鍵盤に触れる指先、その手の動きは静かに虚空を舞う。馴染みのある楽曲も全て聴くことができ、ゆった...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2023年9月10日号掲載) 小津安二郎生誕百二十年。〈なんでもないことは流行に従う、重大なことは道徳に従う、芸術のことは自分に従う。〉有名な小津の言葉である。 小津監督の映画作品に...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2023年7月16日号掲載) 通じ合うはずのない回路に、なにやら温かいものがまじり響きあう。 私は人の目を見て話すことが苦手である。だからといって、相手に対していい加減なことを言って...