書評13『放浪・雪の夜 織田作之助傑作集』織田作之助著/『名著入門 日本近代文学50選』平田オリザ著
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年7月21・28日号掲載) 織田作之助著『放浪・雪の夜 織田作之助傑作集』(新潮文庫)が刊行された。学生の頃、やはり、まず読んだのは無頼派と言われる太宰治、坂口安吾、織田作之...
書評
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年7月21・28日号掲載) 織田作之助著『放浪・雪の夜 織田作之助傑作集』(新潮文庫)が刊行された。学生の頃、やはり、まず読んだのは無頼派と言われる太宰治、坂口安吾、織田作之...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年6月2日号掲載) 今年の冬は寒い日が多く、厳しかったように思う。 その間、ウチの猫君はずっと、リビングのホットカーペットの上にいた。思い切り身体を伸ばし、背中、お腹をゴロン...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年4月7日号掲載) 〈あたしがソコ・シャネル。こっちのおばさんがフラワーひとみ、このおじさんがチャーリー片西。〉〈よろしくね〉昭和の頃……。 釧路の幣舞橋(ぬさまいばし)を渡...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年2月18・25日号掲載) 演劇、映画と共に俳優としてのウイングをテレビドラマにも広げていたが、いつかはこの人の書かれた脚本作品に行き当たりたいと思っていた。昨年亡くなられた...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2023年12月24日号掲載) 季節の変わり目、ある日、いきなり39度の発熱、とんでもなく苦しくこれはもしかしてと、翌朝直ぐに発熱外来を予約して病院に駆け込んだ。パーティションに区切...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2023年11月5日号掲載) 昨年末、彼の配信されたピアノ・ソロ、その最後の演奏を観た。鍵盤に触れる指先、その手の動きは静かに虚空を舞う。馴染みのある楽曲も全て聴くことができ、ゆった...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2023年9月10日号掲載) 小津安二郎生誕百二十年。〈なんでもないことは流行に従う、重大なことは道徳に従う、芸術のことは自分に従う。〉有名な小津の言葉である。 小津監督の映画作品に...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2023年7月16日号掲載) 通じ合うはずのない回路に、なにやら温かいものがまじり響きあう。 私は人の目を見て話すことが苦手である。だからといって、相手に対していい加減なことを言って...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2023年5月21日号掲載) 私がその人と会ったのは江戸時代の大坂、橋のたもと、真冬であったが、辺りは淡い陽射しに包まれていた。撮影現場、ドラマの原作者と役の中の人としてである。作家...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2023年4月2日号掲載) 沢木耕太郎著『天路の旅人』(新潮社)を読み、約束を果たすということを想う。 第二次大戦末期、ひとりの若者(西川一三)が密偵の命を受け、中国大陸の奥深くにラ...