1月の半ばに一つ歳を重ねました。
毎年この日は家で静かにしているのだが、今年は街に出て馬車道にあるS園のワンタン麺が無性に食べたくて、家族で出かけました。
昔と少しも変わらない店内。細麺で少し硬め、まず思い切りズズーと口いっぱいに頬張り食べる、細かく刻んだネギのスープをコクリと飲む、次は麺にシナチクを絡めて歯ごたえを堪能して、合間にワンタン(エビ)を単独で、それの繰り返し、美味いな、やっぱり。
その後は少し歩いて、馬車道十番館でケーキとコーヒー。いつもはシュークリームの類なのだが、誕生日に相応しい(と自分で思っている)ケーキにする。高い天井、赤いソファ、小ぶりのテーブル、清潔な店員さん、広い窓ガラス越しの景色もまっ青な空と相まって素敵な誕生日でした。ヨコハマの街でも風情、面影が全然変わらない、この関内馬車道と伊勢佐木町辺りが好きだなと。
今年の初めは正月二日、私の住んでいる住宅街はいつもは静かなのだが、箱根駅伝の2区の難所が近くにあり、ランナー(往路)の応援で人が出ているので、その時間を避けて初詣に行った。小ぢんまりとした境内には地元の老舗菓子屋の出店が出ていて、陽当たりの良いベンチに座り「花びら餅(白あんにごぼう入り)」を食べ、遠くに見える丹沢山系と富士が(霞んではいたが)見える景色を堪能して、広重の東海道五十三次、戸塚の画を重ねて、江戸期の旅の人たちもこの辺りで一服か……、と思いめぐらした初詣だった。