書評14『つげ義春が語る 旅と隠遁』つげ義春著/『日本鉄道廃線史』小牟田哲彦著
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年9月15日号掲載) 漫画家つげ義春がまた光を放っているようだ。先年、フランスで国際的な漫画賞を受賞したという。 昭和の時代、演劇に懸けていた若い私は新宿駅のプラットフォーム...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年9月15日号掲載) 漫画家つげ義春がまた光を放っているようだ。先年、フランスで国際的な漫画賞を受賞したという。 昭和の時代、演劇に懸けていた若い私は新宿駅のプラットフォーム...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年7月21・28日号掲載) 織田作之助著『放浪・雪の夜 織田作之助傑作集』(新潮文庫)が刊行された。学生の頃、やはり、まず読んだのは無頼派と言われる太宰治、坂口安吾、織田作之...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年6月2日号掲載) 今年の冬は寒い日が多く、厳しかったように思う。 その間、ウチの猫君はずっと、リビングのホットカーペットの上にいた。思い切り身体を伸ばし、背中、お腹をゴロン...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年4月7日号掲載) 〈あたしがソコ・シャネル。こっちのおばさんがフラワーひとみ、このおじさんがチャーリー片西。〉〈よろしくね〉昭和の頃……。 釧路の幣舞橋(ぬさまいばし)を渡...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2024年2月18・25日号掲載) 演劇、映画と共に俳優としてのウイングをテレビドラマにも広げていたが、いつかはこの人の書かれた脚本作品に行き当たりたいと思っていた。昨年亡くなられた...
今から半世紀ほど前、1972年、私はバックパッカーとしてロンドンを旅していた。ある映画館(たぶんピカデリーサーカスあたり)だったと思うが、「日本映画の特集」で黒澤明監督の「椿三十郎」がかかっていて観に行った。映画の中で「...
日に日に、寒くなってきてウズラはいつも家の中で暖かいところを見つけてうずくまって寝ている。このところは午後は2階の陽当たりの良い場所でまるまっていて、陽が落ち暗くなると降りてきて、ホットカーペットの上で私の側にいるのだが...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2023年12月24日号掲載) 季節の変わり目、ある日、いきなり39度の発熱、とんでもなく苦しくこれはもしかしてと、翌朝直ぐに発熱外来を予約して病院に駆け込んだ。パーティションに区切...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2023年11月5日号掲載) 昨年末、彼の配信されたピアノ・ソロ、その最後の演奏を観た。鍵盤に触れる指先、その手の動きは静かに虚空を舞う。馴染みのある楽曲も全て聴くことができ、ゆった...
『サンデー毎日』「遠回りの読書」から(2023年9月10日号掲載) 小津安二郎生誕百二十年。〈なんでもないことは流行に従う、重大なことは道徳に従う、芸術のことは自分に従う。〉有名な小津の言葉である。 小津監督の映画作品に...