ドキュメンタリー番組「やったぜ!じいちゃん」のナレーション

名古屋のCBCテレビで放送されるドキュメンタリー番組「やったぜ!じいちゃん」のナレーションを担当することになり、先日私は人間の命の在り様の映像を前にして、マイクに向かい静かに言葉を発し続けた。

名古屋にある制作会社の方の丁寧な心の籠ったオファーであり、私は以前の声ではないし、集中力の持続にも不安があったが、この人たちと一緒にこのドキュメントの制作に関わりたいと思った。

生まれて直ぐに脳性麻痺と診断され、20歳までは生きられないと宣言された人が74歳の今日まで、力いっぱい生きてこられた、それが常に家族と共にあることを追った人間ドキュメントである。

私は彼と同い年74歳である。ナレーションをしながら、生きるということは何なんだ、そしてこの彼と家族の愛おしい世界を観ながら、これから残された人生の一日一日を大切に、生きなければと教えられた。私たちの人生はまだまだ続くのである。

精一杯のナレーション作業であったが、そのもう一つ先のギリギリ、スレスレの試みでやらないとこの映像には対峙できないと思い、緊張したが、スタッフの皆さんのおかげで何とか拙いながらも乗りきれたと思う。帰りのタクシーの中では、清々しくも尊い時間が過ごせた思い、この歳になって、この様な仕事ができたことが嬉しく感謝の一日であった。

先ずは名古屋、中京圏の放送であるが全国の多くの皆さんにも観て欲しい、触れて欲しい、ある市井の人のリアルで温かいドキュメンタリー番組である。