NHK SDGs作品「種をまく」15分バージョン放送!

NHK SDGsのミニドラマ「種をまく」という2分間の作品をこのnoteで紹介致しましたが、なんと、評判が良いとの声に、急遽ディレクターズカット版の15分バージョンが作られました。
放送は来年1月2日(日)午前4時15分〜30分NHK総合にてです。録画でも観てくだされれば嬉しい限りです。私のまいた種がまさに悠久の時を超えて……深い森の大木として。象徴的で素晴らしい、持続可能な世界に向けたSDGsにふさわしいドラマ作品として成立しています。是非、視聴して頂ければ幸いです。

NHK SDGsミニドラマ「種をまく」ディレクターズカット版
2022年1月2日(日)午前4時15分〜4時30分 NHK総合

塩見三省オフィシャルサイト リニューアル公開です

オフィシャルサイトをこの度リニューアルしました。

そして個人的なお知らせでなのですが、10月末をもって所属事務所アン・ヌフを退所しました。これからはこの【塩見三省オフィシャルサイト】を私の基盤ベースとして、色々なオファーに応えるべく自分の可能性を信じて表現していきたいと思います。皆様の力を借りて、このベースを色彩のある情報発信の場にすべく精進します。宜しくお願い致します。

新たな気持ちで2022年をスタートしたいと思っています。

『歌うように伝えたい』6刷の重版に!

この一年、お疲れ様でした。色んな意味でストレスのかかった年を乗り越えられてこられた人たち、そして来年もシリアスな事があると思いますが、明るく勇気を持って歩いて行こうとされる人たちにエールを込めて。

そのような読者の人たちに拙著『歌うように伝えたい』をお届けできたら嬉しくこの上ない幸福です。フッと立ち止まったりする時に、この本が側にあり、ページを手繰って、温かい気持ちを持って、またゆっくりと歩き出されることを祈って。

2021年12月27日  年の瀬に

ある冬の一日

今日は土曜日、義妹が休みの日なので昼食はガレットを作ってくれた。午後は取り掛かっている「ラジオドラマ」の作業をしていると、妻と義妹がニトリで座椅子とか冬に備えての買い物に行くというので、足手まといになりかねないが、真っ青に晴れわたった天気、外に出たくて連れて行ってもらった。遠いけれども新横浜でなく磯子のニトリまで行くという。その店舗の凄い広さに驚いた。東京で何十年も飾っていたクリスマスツリーは引っ越しで処分したので、ニトリに沢山のツリー用品があり今年からは少し大き目のツリーを飾りたくて購入したかったが荷物が多いので今度来た時にと妻に言われて、今日はやめた。
帰りは、義妹が気を利かしてくれたのか、中華街の関帝廟の前の道をゆっくりと車で進み、散歩しているように懐かしい一軒一軒を堪能した。コロナ禍で壊滅状態と聞いていた中華街だったが、この土曜の夜は賑わいが戻っていていつもの街であった。夜食用に小籠包を購入して、そのまま静かに元町を走り抜けてくれた。
元町はもうクリスマスのイルミネーションで街路は光りの路になっていて美しかった。私は無音の車の中から街中を歩く様に走る時の窓からの景色は大好きだ。
「来年暖かくなったらこの次は海に連れていってくれないか……」と義妹に頼んだ。「良いよ、茅ヶ崎に美味しいケーキ屋さんあるし湘南の海にでも」と言ってくれた。

12月に入って、色々あった2021年も結びを迎えようとしています。2012年から続けてきた私の公式HPとBLOGをリニューアルして、オフィシャルサイトとして年末に公開する予定です。

『歌うように伝えたい』5刷目の重版決定!

5刷目の重版。刊行されて5ヶ月の間、多くのインタビューを受けてきました。そこでは、新しい分野の人たちと出逢っているのだという喜びがありました。このエッセイ本に寄せられた気持ちの入った人たちの記事によって、私の分身としての『歌うように伝えたい』は広がりを見せてくれたと思う。これからも、この本を手に取ってくださる読者の方々に届けるよう、コツコツと取材を受けて、この拙著の広がりを見届けて行きたいと思っています。

NHK SDGs作品「種をまく」を撮影した。

2分のミニドラマであるが、朝の8時から一日かけて丁寧に時間をかけて撮影した。監督・高橋陽一郎、制作統括・藤並英樹、スタジオ内の美術はみごとなもので、カメラは白黒ブラック&ホワイト、出演は私一人で、英語で話す。その陰影、光と陰の中で私は「作為」というものから解放されて、ただそこに在ることができた。世界に「種をまく」象徴的な老人を、監督はじめ皆で創り上げられたと思う。そして、自分自身の老いの中、ある意味で、俳優としての私の極点なのではないかとも思った。誘ってくれたスタッフに感謝している。

NHK SDGsミニドラマ EP5「Planting a Seed (種をまく)」
放映日  11月12日(金)総合 午後11時30分〜/11月16日(火)総合 午前10時47分〜

横浜の「十三夜の月」

横浜に越してきて、一ヶ月が経つ。先日、義妹が車で妻と元町にあるフランスの冷凍食材を扱う店に買い出しに行くので一緒に連れて行ってもらった。久しぶりに快晴の日曜日で、家から30分ぐらいで元町に着いた。何年ぶりかで歩行者天国の元町を杖ついてゆっくりと散策した。


喫茶店も家具屋さんも以前と何も変わらない。元町は高い建物がないので真っ青な空が通りの向こういっぱいに広がっている。二人は買い物をするというので私はベンチに座り、一人で待ちながら行き来する人たちを眺めていた。相変わらずこの通りは犬を連れた人が多い。老夫婦、若い家族連れ、そのありふれた景色をボンヤリと見ていると急に何故か胸が締め付けられ「やっぱり生きていて良かった…」の感情が押し寄せて来て泣きそうになった、いつもの元町に…。在るべき店があり、大きなビルに吸収されずに旧くからの個人商店が残る元町のあり様に気持ちが入ったのかもしれない。

帰り路、街並みを抜けて少し高台の住宅街に入る。カーブを切り前方が開けた瞬間に夜空に凄く綺麗な月が現れた。この日は十三夜の月であった。

『歌うように伝えたい』重版決定しました!

お陰様でエッセイ『歌うように伝えたい』は好調な売れ行きとなり、都内の主な書店さんも在庫が少なくなり、発売後1週間で大手のネット販売では在庫が切れて品切れとなりまして、ご迷惑をおかけしております。出版社のほうですぐに重版が決まりまして、近いうちに充分な対応ができると思います。ぜひ『歌うように伝えたい』を手にとって見て頂ければ嬉しいです。

エッセイ『歌うように伝えたい』の発売開始!

多くの反響があり本当に嬉しく思っています。

6月20日(日)午後12時15分「トーキングウィズ松尾堂」
NHK FMのラジオ番組を2時間にわたって収録しました。『歌うように伝えたい』の本について、そして心と身体の整え方を、司会の松尾貴史さん、加藤紀子さんにリードしていただきながら、田中ウルヴェ京さんと一緒に愉しくトークして、自分の本のこと、現在の身体のことなどを話せました。聴いてください。「らじる★らじる」で聴き逃し配信もあります。

そして毎日新聞の6月21日(月)の夕刊で、この本についてのインタビュー記事が掲載されます。

このエッセイ『歌うように伝えたい』のメディアの取材と情報の告知はしばらく続きそうですが、私も心を込めて、私の分身でもあるこの本を皆様に、多くの人が手に取って下さることを祈って、色んな媒体で発信し続けたいと思っています。

『歌うように伝えたい』の発売を前に。

画家ささめやゆき様の個展に乃木坂の画廊を訪ねた。この度、私が書き下ろしたエッセイが6月15日に発売になる。その『歌うように伝えたい』の本のカバーにささめや様の絵を使わせてもらった。
30年前にやはり、ささめや様が宮沢賢治の『ガドルフの百合』を絵本にされた時、その個展で家内が原画の一枚を買った。それ以来ずっと居間に掛けていたその絵を私はこの本の装画として使いたくて、ささめや様に許してもらい使用した、その御礼の挨拶に行ったのだ。そう私はガドルフなのだと思い続けてこのエッセイを書いていたのだ。

おれの恋は、いまあの百合なのだ、百合の花なのだ、砕けるなよ!
一瞬の稲妻の閃光の中でひときわ白く浮かびあがる百合の花、ガドルフはその百合に力強く願いを込める。ガドルフの、いや私にとっての百合はなんだろう……。

生き残った命のカケラと記憶の底の、また底の……いくら目をこらしても、もう見えなくなってしまった、見失ってしまったことへの焦躁と憧憬。そんなエッセイを書いてみたかったのだ。灯りを消した薄暗い画廊で、ささめや画伯の幻燈紙芝居を観ながら、私はそんな事を思っていた。

お知らせとして。

書き下ろしエッセイ『歌うように伝えたい』塩見三省著

発売日は6月15日  全国書店にて 定価;1870円 発行;角川春樹事務所